シリーズ5回目となる今週は、“歴史”。
今回、焦点を当てるのは“人の思考”についてです。
前回同様、歴史を学ぶ意味を考えながら、“教訓”というエッセンスの抽出を意識して、書いていきたいと思います。
では、早速いきましょう。
暗記の負担を少しでも減らすために
“社会は暗記教科ではない”。
よく言われることですし、確かに“その通り”と思うところもあります。
ですが、なんだかんだ言っても“最後は暗記”。
これは社会に限らず、すべての教科に言えることで、そこに“異論”はないと思います。
ただ、同じ暗記でも、丸暗記は時間がかかるし、負担も大きい。
だから、少しでもその負担を軽くすることを考えないといけない。
そのために必要なのが、“理解”です。
まったく何も分からないまま暗記しようとするのと、ある程度は理解した上で暗記しようとするのとでは、どちらが“ラク”かは言うまでもありません。
ただ、そうは言っても
“理解”と言っても、山ほど量があるから、結局“負担は同じなんじゃないか”と思った方。
確かにその通りなんですが、歴史の学習なんかの場合、意識の持ち方ひとつで、“変えられるところ”があります。
考えることは、“昔も今もだいたい同じ”
その意識するポイントが、“物事に対する人の考え方”。
これは、昔も今も“だいたい同じ”なんです。
どういうことか、具体例を挙げて見ていきます。
歴史上の出来事から
例えば、江戸時代に行われた“三大改革”。
“享保の改革”、“寛政の改革”、“天保の改革”の3つのことです。
“いつ、誰が、何をしたのか”。
覚えることも多いですし、混ざってきて“覚えにくそう”。
暗記が苦手な人にとって、単なる“丸暗記”では、しんどいところです。
こんな時に“意識してもらいたいこと”。
それが、“改革を迫られた時、人は何を考えるのか”ということです。
その視点から、ここでは“享保の改革”について、解説していきます。
流れが良いときに改革は必要ないので、この当時、“状況があまり良くなかった”ことは分かります。
実際、色々あって幕府の財政は“悪化していました”。
そんな中、8代将軍に就いた徳川吉宗が、財政状況をよくするために、倹約(節約と同じ)をして支出を減らしたり、新しい田の開発を進めるなどして、“収入を増やす”取り組みを行いました。
これが“享保の改革”です。
これを、自分の生活に置き換える
例えば、お小遣いを早い段階で使いすぎてしまい、残りが少なくなってしまったとき”。
当然、残りの日数を”どうしのぐか”を考えるはず。
“節約しながら少しずつ使う”というのも一つ。
“テストの点数アップを条件に、臨時ボーナスを交渉する”というのも一つ。
とにかく、あの手、この手で“その状況を乗り切る”ための方法を模索するでしょう。
江戸時代に行われた“三大改革”も、要は“これと同じ”。
危機を乗り切るために、あれこれと“模索していたにすぎない”というわけです。
結論
そう考えると、大人も子供も、昔も今も、人間が考えることは“だいたい同じ”。
そう思えてきませんか。
これが、今回の“教訓”です。
この視点から歴史上の様々な出来事を見ることができれば、“理解の助けになる”。
そして、理解が伴っていれば、暗記の負担も“少しは軽くなっている”はずです!