今年度より中学生も新学習指導要領での指導が始まるのは皆さん、ご存じだと思います。

では、これから始まる新学習指導要領下において、最も注意が必要な学年とは、何年生か?

ズバリ新中1生です。

それは“なぜなのか”。

今回は、そのことについてお話します。

不安なのは“生徒たちだけではない!?”

新学習指導要領による指導は、教員にとっても今年が初年度。

つまり、手探りの部分がかなり多いはずなんです。

そのうえ、複数の小学校から学力レベルに幅のある生徒たちが集まってくる。

その状況下で足並みを揃えるのは至難の業です。

しばらくの間は教員と生徒、共に苦しい期間が続くことになるでしょう。

しかし、そうは言っても時期がくればしっかりと定期テストがあり、それによって成績をつけるのが小学校との大きな違い。

2年生と3年生の生徒たちには、これまでの中学校生活で培われた“慣れ”がある程度あります。でも新中1年生にはそれがありません。

となると、当然に厳しい状態が待っていることは、言うまでもありません。

とはいえ最初の波に乗り遅れるわけにはいかない。

そこで“どうするか”

小学生のときは、単元の終了ごとにテストを行っていましたが、中学生になれば中間、期末のような大きなテストが学期ごとに1,2回あるだけです。

つまり、1回のテストにおける範囲の広さが、小学生の時とは比べものになりません。

そのため、何よりも大切なのが“出来ないことを溜めないこと”。

出来ないことが溜まってくると、やる気も失せてしまいますし、状況は苦しくなるばかり。

そうならないために、常に“早め早めの取り組み”を心がけてください。

具体的には

例えば、数学では正・負の数など、かなり基礎的なことからスタートします。

しかし、“基礎=簡単”というわけではありません。

難しい内容は誰にとってもインパクトがありますが、基礎的な内容では“それに気づきにくい”。

その証拠に計算ミスをよくする子供は、何年生になってもそれが治らないことがほとんどです。

“たかが計算”の気持ちがありながら、最後までその“たかが計算”に悩まされ、そして泣かされます。

そこで次回

小学生の頃から計算が苦手で、すでに最初の波に乗り損ねそうな気がしている生徒さんへ。

ケアレスミスと言って自分をごまかしてきた計算力の無さを改善するための具体的な方法について、お話したいと思います。