前回の記事で、残りの1ヶ月をどう過ごすかの重要性についてお話させていただきました。
ただ、そうは言っても具体的には何をすれば??という方もたくさんおられると思います。
そこで今回は、まだ何をしたら良いのか分からないという方に向けて、この時期にしていただきたい学習の一つを紹介させていただきます。
中学生の生徒さんは、ついこの前にテストが終了したばかりですが、このテスト終了後に、皆さんは何をさせられましたか?
当然、テスト直しをさせられたと思います。
“させられた”なんて言い方をすると無理やり感が出てしまいますが、これは当然に必要な勉強です。
ただ、このテスト直しというのはやり方が大事。
やり方ひとつで意味のあるものにもないものにも変わってしまうのです。
言い換えれば、次のテストに活かせるか活かせないかが決まるということです。
例えば、テスト直しを単に間違えた問題の解き直しとだけ考えている生徒の場合。
その考えでは、おそらく次のテストでも同じような結果を繰り返すことになります。
では、どうすれば良いのか。
ここでワンポイントアドバイスです。
問題というのは、当然に作問者がいます。
そして、その作問者には必ずそれぞれの問題に対して意図があります。
学習した内容を覚えているかどうか、あるいはそれらを実際に使えるかどうかなどです。
つまり、テストを受ける側には、この作問者の意図をくみ取る力が必要になるということです。
当たり前のことですが、作問者は簡単には問題を解かせたくありません。
ということは、解法をうまく隠して、簡単には見つからないように作ります。
テストで差がつくのはこの部分なのです。
単に間違った問題の解き方を確認して、解き直しているだけというのでは、そのような相手の作問意図をくみ取る力が身につかないのです。
そこで、テスト直しをするときは、全体の流れを意識しながら作問者の意図を考える。
その意識をしっかりと持って取り組むようにしてください。
“意図を考える”というと難しいように感じるかもしれませんが、実際はそれほどのことではありません。
それは手を替え、品を替えしているにすぎません。
そのパターンはそれほど多くはないのです。
すぐに、“またコレか!!”と思える瞬間がくるはずです。