前回の古墳時代に続いて、今週は飛鳥時代の“つかみ”になります。
古墳時代では、リーダーとなる権力者が現われ、古墳と言う“お墓”によって、その力を示していたことをお話しました。
色々な場面で権力争いが激しくなっていた当時ですが、そこからどう展開していくのか。
今回も“土地”を一つの切り口とした“つかみ”を紹介させていただきたいと思います。
争いが絶えない状況を“どう捉えるか”
前の時代から続くことですが、この時代も内輪の争いが多く、それに勝ったところが支配力を強めていました。
でもこれって、結構ヤバい状態なんです。
外国からすれば、非常に狙いやすい。
例えば、スポーツでも、内輪揉めしているチームに勝つのは簡単そうに思えませんか?
勝手に自滅してくれそうなイメージ。
それと同じです。
当然、マズイですよね。
そこで、この時代、最大のポイントとなる“変革”が行われます。
争いの“種”をなくす
これまで、争いの“種”となっていたのが“土地”でした。
土地を奪い合うことで“争い”が生じ、その勝ち取った土地によって、“権力”が生まれました。
そこで、この争いの“種”となっていた、土地や人の管理をすべて“国が行う”という方向にシフトしていきます。
誰かの所有物ではなく、“すべて国の所有物とする”。
こうすることで、争いの“種”は消すことが出来ます。
この大きな変革さえ“つかむ”ことが出来れば、あとは簡単。
この後、どういった展開になるのか想像してみてください。
毎度のことになりますが、人が考えることは、いつの時代も“だいたい同じ”です。
“税”というシステムの誕生
国がすべてを管理すると言っても、誰がするのか!?。
結局は、その土地に住む人たちにやってもらうしかありません。
ただ、それでは“これまでと同じ”になってしまう。
そこで、今回は国から“貸し与える”という形で、それぞれの人に決まった広さの土地を与えていく。
そして、人々から“税”を徴収するという方針を打ち出します。
今で言う“税金”と同じようなもの。
働いて得たものの一部を国に納めさせ、国はそれで運営を成り立たせていきました。
今と同じようなシステムが、すでにこの時代に誕生していたというわけです。
結論
国が“土地”や“人”を管理する。
“つかみ”として、これは大きな変革になります。
それを逃す手はありません。
この大きな変革を一つの軸として、間の細かい知識を肉付けしていく。
その意識で頑張ってみてください!。