シリーズ11回目となる今回は、“品詞”について。

“表現法を増やす”をコンセプトにこれまで各文法を見てきましたが、それらの文法を使って表現するにあたって、さらに根本となる重要な知識があります。

それが“品詞”

副詞だ、形容詞だと言われても、何のことだか“よくわからない”

これでは、“表現”どうこう以前の問題です。

そんな方に向けて、今日は文法学習の肝となる“品詞”を理解するための“心構え”を一つ、紹介させていただきたいと思います。

細かい知識から入らない

まず、ここでも大切になるのが、“知識の押し売りをしない”という事です。

相手の聞く姿勢が出来ていない段階で、“副詞とは”“形容詞とは”、というような話をしてみても、“まったく入っていきません”

そのため、細かい知識はいったん置いといて、難しい言葉を使わない説明を心がける必要があります。

大きく“イメージ”で捉える

例えば、“副詞”についての説明をする場合。

“副詞は、名詞以外を修飾する”

こんな説明では、英語嫌いの生徒には全く残りません。

まずは細かい知識を抜きにして、“イメージで捉えさせることを意識”します。

具体的に見ていきましょう。

イメージしやすい例文を用意する

副詞であれば、文字通り“副”であることを強調します。

以下の例文を見てください。

例)I will go to the park.(私は公園に行く)

文の書き方として、間違ったところは一つもありません。

ただ、情報としては“やや不十分”といった印象がありませんか?

普通、これを聞かされた人は、“いつ行くの?”と思うはずです。

そこで、以下のような文に書き直してみます。

例)I will go to the park tomorrow.(私は明日、公園に行きます。)

この“あとから付け足された単語”副詞です。

ごらんの通り、副詞とはあってもなくても“別段、大きな影響はない”というのが最大の特徴です。

でも、あった方が“より詳細に内容が伝わる便利なもの”

これくらいの“イメージ”で最初は十分です。

結論

大きく“イメージ”で捉えることが出来たら、“いくつかの例文で確認してみよう”という気になり、“イメージ”“知識”として定着し始めます。

そのタイミングで、“副詞は名詞以外を修飾する”という最初の説明に戻ってみてください。

覚える気になれなかったメンドウな知識を、無理なく身に付けるだけの“土台”が出来上がっているはずです!。