英語教育の「早期化」
これを象徴するように昨年から小学校5・6年生で習う英語の授業が、“外国語活動”から“教科”へと名称の変更がなされました。
実際に小学校5・6年生のお子様がいる保護者の方々は、授業時間数の増加や教科書の使用など、これまでとの微妙な“違い”を去年から感じていると思います。
ただ、今回お話したいのは、そういった細かい違いについて“詳しく”といったことではありません。
これまでの小・中学生の英語学習にあった“当たり前”が既になくなっているというという状況についてです。
これまでなら・・・
これまでも小学校で英語の授業は行われていました。
しかし、それはあくまで“英語への慣れ”を最優先したもので、どちらかと言えば“遊び”の要素が強く“クラスのレベル”や“授業の質”、“本人のやる気”などがどうであっても、たいした問題ではありませんでした。
おそらく多くの人が心の中で“本格的な学習は中学生になってから”と考えていたと思いますし、実際にその通りでした。
でも、昨年から小学校5・6年生の英語が“教科”という扱いになったことで、これまでの“ゆるい考え方”が通用しなくなってしまったんです。
今までとの最大の違い
今まで中学1年生の最初の入り口は、アルファベットの書き方からでした。
そして、そこから徐々に身の周りの簡単な英単語を覚えていき、文法の学習に移行していく。
つまり、小学校での学習が順調だった人も、そうでなかった人も、“いったんリセット”してゼロからのスタートという進め方でした。
それが昨年から、小学校5・6年生の英語が“教科”になったことで、中学校のスタート段階では小学校の間に学習したことが出来ている前提ということになったのです。
これは大問題!!
今まで当てにしていた“どうせ中学でゼロからのスタート”というやり直しの気持ちが通用しなくなりました。
小学校で習う英語が、これまでのように“慣れ”だけを意識したものではなくなっているということを、しっかり意識していただきたいと思います。
最後に
ただ、これだけで話が終わったのでは、単に渦中にいる人たちの不安を煽っただけの記事になってしまいます。
そこで次回は、もう少し踏み込んで“中学校でつまずかないための小学校英語”について記事を書きたいと思います。
ご期待ください!。