“小学生の算数”。
“英語の長文読解”。
“地理の統計”、などなど。
資料の読み取り問題は、色々なところで出てきます。
テクニック的な話も多いので、ついつい“小手先の方法”に頼りたくなるところではありますが、“ちょっと待ってください”。
そもそも、なぜ、そのような問題が各教科で問われることが多いのか。
コレをしっかり押さえておけば、半端なテクニックに頼る必要は無くなります。
そこで今回は、“資料の読み取り”について、考えていきます。
“何のための資料か”を考える
“資料=読み取り問題”という感覚の方が多いかもしれませんが、それは違うと思っています。
なぜ、資料を作成するのか。
それは、相手に“客観的に分りやすく物事を伝えるため”です。
“何のためにその資料が作成されたのか”。
“何を伝えようとしているのか”。
“なぜ、棒グラフなのか”などなど。
資料の中の数字を追う前に、まずは作成者の“意図”を考えることの方が先です。
それを怠り、数字ばかり追ってしまうから、そこに付けられた問題に惑わされ、その結果、“自分は資料問題が苦手だ”などと言う思考に陥ってしまうのです。
具体例
例えば、身近なところで言えば、定期テストの個表(成績表)を思い出してください。
単に“○点台が□人”、“○点台が□人”のように、結果を羅列しただけでは、相手に的確な情報が伝わりにくくなります。
テスト終了後、あの個表を作成することで、その学年の今の状況が“得点分布”からハッキリと分かるようになる。
同じ結果、数字であっても、どれだけ客観的にスッキリとした形で相手に伝えられるか。
そのための方法として、“資料”というものが存在しているのです。
“資料=問題”ではない”
そこから考えると、本来、資料というものは私たちの理解を助けてくれるもので、決して“妨げ”になるものではありません。
問題ありきの発想が、結果として資料の読み取りを妨げ、苦手意識を芽生えさせる原因となります。
“数字を追う前に、作成者の意図を感じ取る!”。
やはり、コレです。
結論
今回は、テストで出題される“資料問題”を攻略する”きっかけ”ということを意識して書かせていただきました。
ですが、“資料”というのは、学生の間のテスト問題だけで目にするものではありません。
むしろ、社会に出て働くようになってからが本番。
そこでは、作成者側になることも多々あるでしょう。
“何のために資料を作るのか”。
テスト対策としてだけではなく、将来も見据えて今のうちから意識的に取り組んでいきましょう。