シリーズ12回目となります今回のテーマは、“文型”について。
英語を学ぶ上で基本となる“型”を学習する単元になりますが、その割に“教育現場での扱いが小さい”というのが個人的な感想です。
しかし、英語を使えるようになりたいと思う人ほど、“型”を無視するわけにはいきません。
単なる“形無し”になっては元も子もありませんから。
そこで今回は、この“文型”を学習する際の“コツ”を一つ紹介させていただきたいと思います。
文型とは?
まず初めに、英語には“全部で5つの文型があります”。
これを聞いて、どう思いましたか?
多いと思うか、少ないと思うか。
それとも、特に何とも思わないか。
色々あると思いますが、とにかく“全部で5つ”。
普段、みなさんが目にしている英文の一つ一つは、この5つの型の“どれかに当てはまる”という事です。
様々な英文を読んでいると感じていた生徒からすると、これは“ちょっとした驚きのはず”。
ただ、このタイミングで、一つ一つ文型の説明を始めてしまうのは“モッタイナイ”。
まだ、相手の聞く姿勢が出来ていません。
入り口での“工夫”
例えば、以下の二つの例文を見てください。
1)I know the company.
2)In the same way, we can understand how our world works only by getting to know the parts and the relationships between them.
長さがまったく違う二つの文ですが、実はこれ、文の“型”としては“どちらも同じ”なんです(主語・動詞・目的語で構成される第3文型)。
文型の学習で使われる例文は、どれも一つ目のような短い文ばかりですが、実際の長文読解では二つ目のような長さの文も出てきます。
この“ギャップ”が埋まらなければ、文型を学ぶ意味や、学んだ効果を感じられないのは無理ありません。
そこで、学び始めの段階から、あえて上記のような同じ文型とは思えないような例文を用意します。
学ぶことで“得られるモノ”を初めに提示する
そうすることで、長文読解に進んだ時の“読み方”が変わってきます。
ここで、英語の型は“5つだけ”というのを肌で感じることの出来ている生徒は、文が長くなっても慌てません。
枝葉の部分に惑わされず、“文の骨格が何か”を冷静に見ていくことが出来るようになっています。
結論
5つの文型を“面倒な暗記物”と考えるか、それとも“たったこれだけで済むんだ”と思えるのか。
“全ては入り口での入り方”にかかっています。
ポイントは相手に聞く耳を持たせること。
相手の聞く姿勢が整っていなければ、せっかくの説明も“知識の押し売り”に終わってしまいます。
“学ぶ前と後で、どれだけの違いがあるか”。
これを意識するにあたり、今回の記事が参考になればと思います。