“意志の強さ”に頼らない
“自分は意志が弱いから、すぐに誘惑に負けてしまう。
こういう方は、子供にも大人にもたくさんいると思います。
ですがそんな方に、“では、どうすれば意志が強くなると思いますか?と聞いても、明確な答が返ってくることは、ほとんどありません。
普段、自分の意志の弱さを嘆くことはあっても、“じゃぁ、どうするか”ということを真剣に考える人は少ないからでしょう。
大人になってからのダイエットならそれでもかまわないかもしれませんが、学生の間の勉強ではそうもいきません。
そこで今回は、意志の弱い人がいかにして勉強のような“やりたくない事”を“継続させるか!”についてお話します。
必要なのは“意志”ではなく“環境”
人は何をするにも、基本的には“ラクをしたいと考えます。
そのため、勉強のような“やりたくないこと”を継続したい時、自分の“意志”に頼ると挫折しやすいのです。
そこで“意志に頼る”のではなく、それを継続するために“環境を整える”ことを意識するように発想を転換するのです。
実際に具体例を挙げてみましょう。
具体例① 図書館や公民館のような公共施設の利用
これは集中せざるを得ない空間に身を置くと言うことです。
家ではテレビの誘惑があったり、少し疲れるとベッドで横になってしまったり、ダラダラと過ごしてしまう要素がたくさんあります。
それを身の回りに同じような人がたくさんいる空間に行くことで、集中できる環境を作ります。
ただし、この場合に注意すべきこともあります。
それが、“席の確保に時間がかかる所には行かない”こと。“
“友達と一緒には行かない”こと。
この二つです。
環境が大切なのはもちろんですが、時間はもっと大切です。
前者のように、場所の確保に必要以上に時間をかけるのは本末転倒です。
さらに、後者になるともっと最悪。
集中するための環境を整えるための行動を、友達としてしまっては意味がありません。
しかし、これはよくあるケースです。
そうなったら最後、休憩と称してダラダラと時間を消費する可能性大です。これは絶対に避けましょう!。
具体例② 携帯を身の回りに置かない
これも、なかなか勉強に集中出来ない人にとっては必要なことです。
友達からくる連絡に対応するのに、ついつい時間を使ってしまう。
携帯で調べ物をしているうちに、ついつい関係ないものまで見始めて時間を浪費してしまう。
等々と思い浮かべるまでもなく、手の届く所に携帯を置いていて、プラスになることはほとんどありません。
最低でも2時間くらいは身の回りに携帯を置かず、勉強に集中出来るようにしましょう!
結論
成績が悪い生徒のほとんどは、“やるべきことをやっていない”ことが、その原因です。
そして“やるべき努力”が出来ないのも、言ってしまえば誘惑に負けてしまう“意志の弱さ”が原因です。
しかし“意志”というものは、強くしようと思ってみたところで、なかなか出来るものではありません。
そこで大切なこと。
それが“意志の強さ”に頼らない“環境づくり”なんです。
意志が弱い人は弱いなりに、“どうすればそれをカバーできるか”ということを、普段から意識してください。
それが出来れば、自身の行動が“意志の強さ”に左右されることが少なくなるはずです。