苦手意識を持つ生徒が“急増中”

“近年、苦手意識を持つ生徒が増えている教科”

こう聞くだけで、なんとなく何の教科のことを言っているのか見当がついている方もいるかもしれませんが、ズバリ“理科”のことです。

最近、目にした調査データによりますと、日本の中学2年生を対象にした「理科の勉強は楽しいか」という質問への回答で、「強くそう思う」、「そう思う」と答えた人の割合が63%だったそう。

これは国際平均の80%と比べると17%も少なく、“数字の面からもやはり理科に苦手意識を持つ生徒は増えている”と考えられる結果だったそうです。

確かに現場で指導している中で、“学年が上がるごとに、苦戦している生徒が増えている”と感じることは多々あります。

でも、タイトルにも書きましたが、理科は実生活に直結する“万能教科”とも言えます。

そこで今回は、“理科に苦手意識を持つ原因と、その克服のついて”を考えたお話です。

やはり“目に見えない”が大きな障害か

私自身も学生時代“苦手だった経験”から、理科に苦手意識を持つ最大の原因は“目に見えないことがらが多い”というところにあるのではないかと思っています。

例えば、“雨や雲について”。

日本に住んでいる限り、雨や雲を見たことがないという人はいないでしょうが、“なぜ、雨が降るのか、“雲はどのようにしてできるのか”と聞かれて、答えられますか。

もちろん、参考書を見たり、ネットで検索したりすれば、、答えは出てきます。

ですが、それを理解するのが“難しい”

“露点”、“水蒸気量”、“低気圧”、“上昇気流”などなど。

目に見えない現象を説明するのに“聞き慣れない言葉”がたくさん出てきます。

ここがポイント!

この聞き慣れない言葉のせいで、“イメージが掴みにくくなっている”のです。

簡単なイメージに置き換える力

目に見えないものを“聞き慣れない言葉”で説明されて“分かりやすいわけがありません”。

そこで必要になるのが、言葉を“簡単なイメージに置き換える力”です。

あまり意味の分からない言葉を使った説明を暗記するだけでは、当然すぐに忘れてしまいます。

かといって、言葉の意味自体をそれぞれ解説してみても、それすらも難しく感じてしまう。

だからこそ、“何かに置き換えて理解する力”が求められます。

結論

そうは言えども、“何かに置き換えてイメージする”というのも、簡単ではありません。

これだけで終わりなら、まさに“口で言うだけなら簡単”という内容になってしまいます。

そこで、これから定期的に“苦手意識を持つ生徒が多い単元”について、具体的な“置き換え”を紹介する記事を書かせていただこうと思います。

お楽しみに!